勝楽寺の葬儀
先日の6月30日、7月1日と、半僧坊大祭で有名な勝楽寺で、先代の住職が亡くなられ、お寺の葬儀が行われました。
本殿内の儀式は末寺・棟岩院の住職が仕切られました。
私は、外部の仕切りが任されました。
まさに、「寝に耳に水」とはこのことであり、初めは気にしないで受けてしまい,
家に帰ってから、この大役に体が震えてしまい、その夜は、ろくすっぽ寝れないまま、朝を迎えてしまいました。
翌朝、方丈と副総代に「私で良いのか」と確認しましたら、「お前がやれ」というお言葉でした。
勝楽寺は、この界隈では特に有名であり、格式が高いとされております。参列者も多いことが予想され、雨の日になりそうなので、受付やお金の管理に人を多く配置し、交通整理や駐車場の人たちに大分負担をかけてしまいました。
この書面を借りてお礼申し上げます
さて、これから本題に入ります。
外部仕切りを任されたのは、良いのですが、問題は外部での儀式です。簡単にやるには葬儀屋さんの言うとおりに行えば、それで済む問題です。
しかし、これだけのお寺で「どんな葬儀をされたのですか、だれが仕切られたのですか」という質問が必ず飛び出すこと、まちがいありません。
尚 この儀式は一般大衆を対象に行なわなければいけません。
ここが、私の頭の痛いところなのです。
そこで私が考えたのは、「母胎回帰説」を本体に「皿割の儀式」と「六文銭」の三つの儀式です。
先ずは方丈と副総代に許可を貰いました。
次に「母胎回帰説」の説明を行うには、「本山・総持寺の許可を貰ってきなさい」と親しい仲間から教えられ、すぐさま川崎の総持寺に出向き許可を貰ってきました。
その理由は「どんな儀式をするにも本山の許可があれば、だれも文句は言わない」と教えられたからです。
本山の回答も意外と問題無く許可してくれました。
次にその下準備です。
「六文銭」は私の前の会社の先輩であり、現在の方丈とも知り合いの方から、使用目的を説明したら、二つ返事で貰うことができました。そして、奥さんが六文銭を布きれに縫い付けてくれました。
「皿割」に使用するカワラケは、知り合いの陶芸屋さんから譲ってもらいました。
磁器の皿では割った時に甲高い音がするからです。
問題は、この儀式のメインになる赤い橋です。
実は副総代が大工さんなのです。
(本当は、この副総代が大工さんであることに目をつけて、この儀式を行おうと決めたのです。 佐藤さん、ごめんなさい)
これらの話をとりまとめて、葬儀屋さんと交渉しました。
葬儀屋さんもどのような儀式にするか迷っておられたので、こちらも二つ返事で協力を得ることができました。
この話の続きはまたあとで