銅鏡と鏡
「神々のメッセージ・古代祭祀線への挑戦」
著者堀田総八郎氏 中央アート出版社
p44
道教には 鏡を宇宙の最高のシンボルとする思想が見られますが、死者の世界と天上の神仙世界はセットと考えられているため、墓の中に天上と地上の権力の象徴である銅鏡と死者から悪霊を祓い鎮魂を願う銅剣とを収めます。 日本各地の弥生時代以後のカメ棺や古墳から鏡や剣が 一緒に出土する点からだけみても 日本には古代から道教的な思想が入り込み、
道教には 鏡を宇宙の最高のシンボルとする思想が見られますが、死者の世界と天上の神仙世界はセットと考えられているため、墓の中に天上と地上の権力の象徴である銅鏡と死者から悪霊を祓い鎮魂を願う銅剣とを収めます。 日本各地の弥生時代以後のカメ棺や古墳から鏡や剣が 一緒に出土する点からだけみても 日本には古代から道教的な思想が入り込み、
日本人の精神世界に影響を与えていたように思えます。
また この際 宗教的霊力を持つのは銅鏡に限られ、鉄鏡はそうした霊力を持たないと道教の文献には強調されています。
古代の測量に使う測量器具の一つに推定しているものに、銅鏡がありますがこの問題は 後で回答します。
と書かれておりました。
道教のシンボルに 銅鏡と銅剣の説明は素晴らしいですね。
更に墓の中に 天上と地上をセットとして捉えています。
もう一つ 銅鏡を古代の測量器具の一つとして取り上げている点は、
本人の研究もさることながら、中国に銅鏡が発見されないことからみてもその着想に喜びを感じます。
今日はここまで また夢の世界でお会いしましょう。