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Channel: 五千年前の大洪水と先史文明研究ゼミ
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隕石衝突後の状況

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隕石衝突後の状況  Wikipediaより
隕石衝突で大気中に巻き上げられた塵や煤は、比較的大きなサイズのものは、対流圏(高度約11000m)まで上昇し、数ケ月後には地上に落下するが1000分の1mm以下の小さなサイズのものはその上の成層圏や中間圏まで上昇し、数年から10年間留まる。これらは太陽光線に対して不透明であり、隕石落下の直後には地上に届く太陽光の量を通常の100分の1以下に減少させる。この極端な暗闇(くらやみ)は対流圏に大量に吹き上げられた塵や煤が地上に落下するまで数か月続くがその期間気温が著(いちじる)しく低下し、光不足で植物は光合成ができなくなった。北アメリカのK―T境界に相当する地層のハスやスイレンの化石から隕石は6月頃に落下したこと(ジューン・インパクト)。
落下直後には植物が凍結したことが判った。またK―T境界直後の海洋においても植物プランクトンの光合成が一時停止したことが判明している。大気中に放出された二酸化硫黄は空中で酸化し硫酸となって酸性雨として地表に落下したり、一部は硫酸エアロゾルとなって空中に留まった。さらに高温の隕石や飛散物質が空気中の窒素を酸化させて窒素酸化物を生成し酸性雨を更に悪化させたことも想定されている。先に述べた塵や煤と同様に、硫酸エアロゾルも地表に届く太陽光線を減少させる物質であり、これらの微粒子の影響による寒冷化は約10年間続いたと推定される。これらの隕石衝突による地上の暗黒化・寒冷化を『衝突の冬』と呼ぶ。
寒冷化の影響が無くなった後蒸発した石灰岩から放出された大量の二酸化炭素による温暖化が数十年続いた可能性が指摘されている。
以上のように巨大隕石の衝突は衝突地点での破滅的な状況のみならず数か月に及ぶ地球全体における光合成の停止や低温はその後も続き、環境の激変を生起させた結果多くの生物種が滅びる原因となった。
と書かれておりました。
地層のハスやスイレンの化石から隕石は6月頃に落下したことからジューン・インパクトと呼ばれる。


「毒蛇の来た道」 星野通平  東海大出版会

K―T境界の回復力はP―T境界に比べてはるかに早いものだった。
今日はここまで また夢の世界でお会いしましょう。

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