大量絶滅と絶滅年代 Wikipediaより
大量絶滅
一般には古生代の陸上生物は両生類や単弓類、中生代は恐竜に代表される爬虫類の時代と言われている。このP―T境界ではこの交代の原因となった事件が起こったペルム紀末に海中に棲んでいた海棲無脊椎動物は種レベルでの絶滅率は90%以上、属では82%、半分の科が消滅したと見積もられている。
この中には三葉虫、古生代型サンゴ、フズリナなど古生代に幅広く生息していた生物種が含まれる。脊椎動物では82%の科が絶滅した。
また昆虫・植物などの陸上生物もたくさんの種類が絶滅した。
絶滅年代
このP―T境界についても それまでは何百万年も続いた出来事だと考えられてきたが、1994年Stanleyと Yangがペルム紀末の絶滅が、800万年から1,000万年の間を隔てた2回の大量絶滅であることを発表し、更に1996年にアメリカのノルが「絶滅事件は約2億600万年前と2億5000万年前の2回起こった」とサイエンスに発表した。
最初の2億6000万年前の事件はペルム紀中期に相当するガダルピアン世の末期に相当するが、海水準が突然低下し多数の海洋生物が絶滅したとされており陸上生物についても環境変化による大量絶滅があった。
2番目の事件が古生代の生態系が壊滅した破局的な大量絶滅に相当する。
2番目(本来)の大量絶滅事件については中国南部の煤山にある当時の礁の地層に挟(はさ)み込まれていた複数の火山灰の分析から2億5160万年前に突然絶滅が始まり、続く百万年で大絶滅がおこったと想定されている。この年代値は中国の煤山とそこから1000km離れた中国広西壮族自治区にあるP―T境界層で同じ値が得られている。