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Channel: 五千年前の大洪水と先史文明研究ゼミ
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極北の地下資源

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極北の地下資源
毒蛇の来た道 星野通平 東海大学出版会
ニシキヘビ
p41
ニシキヘビ科のヘビが栄えた始新世は鳥類や哺乳類の歴史からもきわめて特徴的な時代である。現在の多くの哺乳類の種類が出揃ったのは始新世であり、ヒズメを持った哺乳類、特にウシやヒツジのようにひずめが二つに分かれた偶蹄類(目)の仲間が非常に栄えたのがこの時代である。
米国の研究者の論文からファン、アルナンデス諸島に生えている本性シダが白亜紀の化石シダの仲間である、という論文があることを知った。
それはなんと日本の科学者で千葉大学教授の西田誠氏父子の論文であった。
それによると 北海道の夕張炭田の白亜紀の地層から発見された化石のシダはファン、アルナンデス諸島の生きているシダと同じ属性のものである。
ファン、アルナンデス諸島にヘビがいるかどうかはわからない。

私はこれらの島にはヘビはいないであろうと思っている。

太平洋の真っただ中のミクロネシアの島々をはじめ絶海の島にヘビはいない。この孤島とは深さ4,000mより深い海で大陸と隔てられている島のことである。
日本列島でいえば小笠原諸島がこれに相当する。4,000mの深さで大陸と隔てられている島は、ヘビが誕生して地球上の各地に広がる前の白亜紀中期に切り離された島である。
p43
始新世に栄えたニシキヘビ科の仲間はその後次第に衰えていった。中新世になるとユーラシア北部に大蛇はいなくなる。ヨーロッパにいた最後のニシキヘビは中新世のものである。始新世の次の時代の漸新世(ぜんしんせい)はナミヘビの出現の時代として記録されている。

と書かれておりました。
先ずは新生代の地球史年表を見てみましょう。

始新世とは新生代・古第三紀の二番世で約55.8百万年前の時代です。
K-T境界が65.5百万年前に発生しております。
つまり、K-T境界発生後10百万年経ったことになります。
この時代に現在の哺乳類が出揃ったことになります。
この時の現在の極点の位置は下図の通り大分赤道に近い位置となります。

判り易く、赤道の回転を示しますと下図のようになります。
現在の極点は緯度が30度辺りとなります。

このときの海水準は下図のように、現在より3,000mも低いことになります。

尚この時代は、現在よりも暖かい時代とされています。
しかし、「暖かい」と言われてもどこの場所で測定したのかは不明です。
そして、この時の極地(北極、南極)はまだよく判ってはおりません。
今日はここまで、また夢の世界でお会いしましょう。

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