縄文時代の大洪水(日本のノアの方舟伝説)
テーマ:縄文時代 2012-01-29 の再録
縄文考察1
世界遺産 縄文遺跡 小林達雄編著 同成社
北の代表的な19遺跡が語る縄文文化の魅力
それでは縄文遺跡の年代一覧表をグラフで表してみましょう。
A:一覧表
1・入江・高砂貝塚
太平洋 北海道洞爺湖町 標高10~20m 小河川
時代BC3,800~BC1,700年
2・鷲の木遺跡
太平洋 北海道茅部郡森町 標高68m
渡島半島の中央部 羊蹄山 駒ヶ岳(西方)
時代BC2,100~BC1,700年
3・大船遺跡
津軽海峡 北海道函館市 標高30~50m 大船川
時代BC3,500~BC2,500年
4・忍路環状列石
日本海 北海道小樽市忍路 標高20m
時代BC1,700年
5・キウス周堤墓群
北海道千歳市中央 標高15~20m
時代BC1,500年
6・北黄金貝塚
太平洋 北海道伊達市 標高?
時代BC5,000~BC2,500年
7・三内丸山遺跡
青森県青森市三内 標高20m
時代BC4,000~BC2,500年
8・小牧野遺跡
青森県大字野沢 標高145m 荒川
時代BC2,300~BC1,700年
9・長七谷地貝塚
太平洋 青森県八戸市 標高12~30m 五戸川、浅水川
時代BC6,500年
10・亀ケ岡遺跡・鶴ケ岡遺跡
日本海 青森県つがる市 標高20m
時代BC1,300~BC500年
11.田小屋野貝塚
日本海 青森県つがる市 標高10~23m 岩木川、十三湖周辺
時代BC4,000~BC2,500年
12・二ツ森貝塚
太平洋 青森県上北郡七戸 標高30~33m 高瀬川、小川原湖
時代BC4,000~BC2,500年
13・太平山元Ⅰ遺跡
青森県東津軽郡外ケ浜 標高26m 蟹田川
時代BC14,000~BC13,000年
14・太師森遺跡
青森県平川市 標高? 遠手沢川
時代BC2,000年
15・大森勝山遺跡
日本海 青森県弘前市 海抜140~145 岩木山
時代BC1,300~BC800年
16・是川(これかわ)遺跡
太平洋 青森県八戸市 標高? 新井田川
時代BC4,500~BC500年
17・御所野遺跡
太平洋 岩手県二戸部 標高?
時代BC3,000~BC2,500年
18・大湯環状列石(万座環状列石、野中堂環状列石)
中央部 秋田県鹿角市十和田 標高? 安久谷川
時代BC2,000~BC1,500年
19・伊勢堂袋遺跡
秋田県北秋田市 標高? 米代川、阿仁川
時代BC2,000~BC1,700年
ここで。チノちゃんが目的としている今から4,500年前(BC2,500年)の所(赤線)に、なにかありそうです。
1・入江・高砂貝塚と16・是川(これかわ)遺跡は、この赤線を跨いでいます。そこで、更にこの二つの遺跡を調べてみましょう。
B:1と16の詳細
1・入江・高砂貝塚
太平洋 北海道洞爺湖町 標高10~20m 小河川
入江貝塚は前期末から後期前葉
( BC3,800~BC1,700年)
高砂貝塚は後期初頭から晩期中葉
(BC2,500~BC800年)
遺物は続縄文器、擦文期、アイヌ文化期に至るまで広範な時期に亘る。
16・是川(これかわ)遺跡
太平洋 青森県八戸市 標高? 新井田川
時代BC4,500~BC500年
一王子遺跡前期から中期
(BC4,500~BC2,500年)
堀田遺跡は中期
(BC3,500~BC2,500年)
中居遺跡は後期後半から晩期前半
(BC2,000~BC500年)
やはり、二つの遺跡も4,500年前(BC2,500年)で、途切れています。
日本の時代区分で、縄文中期と縄文後期は、BC2,500年となっております。
つまり、日本書紀には書かれていませんが、日本にも4,500年前の大洪水があったのではないでしょうか。
「我故郷の大洪水もこの時代ではないかと、作業仮説をもって、研究し始めたのが私のライフワークなのです。」
なにはともあれ、日本の大洪水の手掛かりを見つけたような気がします。
今日はここまで、また夢の世界でお会いしましょう。