海幸彦・山幸彦の神話の真意
石長比売(イワナガヒメ)と木花佐久夜比売(コノハナサクヤヒメ)の姉妹の神話は安芸の大山津見神(オオヤマツミノカミ)神話とも言われています。
海幸彦・山幸彦の生い立ち神話は、韓国の稲作神話とも聞いております。
トヨタマヒメの妹の玉依比売(タマヨリヒメ)の出産はワニから産まれた神倭伊波礼比古(カムヤマトイワビレコ)といい、初代天皇の神武天皇の建国神話です。
問題はホオリノミコトがなくした釣り針です。
チノちゃんは昔から釣り針自体が何か動物の骨で造られていたのではないかと疑っていました。
ある時、知り合いのKさんから、東京の考古学者の教授からルアーのような物の製作を依頼された話を聞きました。「その時の材料はカモシカの角であったと思う。」と教えてくれました。
カモシカは鹿とは違い、牛科の動物です。
尚日本カモシカは天然記念物で狩猟禁止です。注意してください。
ところが最近、また別の知り合いNさんから、この道具を使用したことが有ると教えてくれました。私は、鯛用のルアーかと思っていましたらなんと海の中に入れると小魚のように見えるのか色々(タコ)の物が釣れたようです。その場所は寒いところでした。
そこで、記紀の内容をよく見ると、ホオリノミコトは竜宮城でアシカの皮と絹で出来た敷物でもてなされています。南の九州にはアシカは棲息していませんし。この時代アシカの皮の敷物を見たことが有る人は大宰府の上級役人ぐらいでしょう。
この文章は、記紀の原作者本人の知識であり、自分の目で見たことのある教養がにじみ出てしまいました。
これは粟田真人が大宰府弐で外国大使の供応を行っていた時に粛秦の商人からアシカの皮を入手し、大宰府にて使用していたのではないかと思われます。
そのため海幸彦・山幸彦の神話は、海の隼人神話だけではなく、アシカが獲れる寒い国の神話までも掲載しているようです。
何はともあれ、この物語は原作者が粟田真人であることを証明しています。
何が宝物なのかという問題については、ホオリノミコトが無くした釣り針より、その上についていたカモシカの角のルアーは寒いところでは、ごく最近まで使用されていたことです。
このように旧約聖書に書かれている少し馬鹿げた話でも、形や表現を変えただけで、虚偽の話は載せていません。
それだけ高度の書物であり、視点を変えて読むと色々な宝物がちりばめられているようです。
今日はここまで、また夢の世界でお会いしましょう。