遺跡の謎ときに挑戦
古代人が暮らした地球の環境は、現代よりも暖かい時代や寒い時代が、一進一退を繰り返していました。
屋久杉の年齢や火山灰層の分析から推測すると、氷河期が終わった直後の地球は天変地異が激しい時代にありました。
人類はそんな厳しい環境の中で苦難を乗り越えながら、克明に自然を観察し、自然の摂理を法則化し異変に備えたのです。
それらの痕跡は僅かでありますが、遺跡や遺構の中にひそやかに息づいています。
いつ、どこで、誰が、どんな方法で、なぜ発生したのか、まだよくわかっていない超古代から伝わる祭祀測量の法則を逆算して、遺跡の謎ときに挑戦することは、歴史のロマンを追求するだけでなく、古代人の暮らしの深い知恵や、科学、信仰にまでも踏み込むことになります。
このような挑戦こそが、彼らの真実の歴史に肉薄できる手段であろうと、筆者は信じています。
以上述べたように、本書は天文祭祀の視点から検証するもので文献史学や発掘考古学とは全く異質な古代史の検証法になっています。
このため、通説とはかなりかけ離れた編年結果や考え方を提示していますので、その点を十分考慮して読み進めて頂くことをお願いしておきます。
コメント
この検証法の大きな特徴は非破壊検査法です。
もう一つ、「通説とはかなりかけ離れた編年結果や考え方が出てきます」と書かれており、意外と基本的な科学知識を要求され、当たり前のことが、大事なことだと痛感されます。
今日はここまで、また夢の世界でお会いしましょう。